初めまして。本日から『人生のお散歩』というタイトルのブログを始めました。うみと申します。
僕は現在、双極性障害と向き合いながら生活しています。
最近は、うつ状態がひどく悪化していたにもかかわらず、アルバイト先を変えて大失敗してしまった経験をしました。
環境の急速な変化に耐えられず、余計にメンタルが不安定になってしまったのです。
僕は、双極性障害を抱えている方に同じような失敗はしてほしくないと思っています。
また、自分自身も上記の経験と同じような失敗はしたくありません。
なので、今回は双極性障害を抱えているなら、冷静になれるまで環境は変えない方がいいという話をしたいと思います。
双極性障害が発覚するまでの経緯
記事の本題に入る前に僕の現在の状況と今までのことについて軽く紹介したいと思います。
現在、僕は双極性障害という精神疾患を患っていて、定期的に通院している状況です。
双極性障害とは、簡単に言うとすごく気分が良くなる躁状態と鬱の状態を周期的に繰り返してしまう病気です。
もともと、高校2年くらいの頃からやけに調子の良いときと気分が落ち込んでしまうときの差が大きく、良いときと悪いときが切り替わるとそれが何週間も続いてしまうことに違和感を感じてはいました。
しかし、周りに相談しても「誰にでも落ち込む時はあるよ」という励ましの言葉をいただくことがほとんどで、自分自身としても思春期であったのでそうゆうものなのかなって思っていました。
ところが、症状は月日が経つごとに改善されずに悪化していくばかり。
特に落ち込み期間に突入した時の落ち込み方がどんどんひどくなっていきました。
症状は成人しても悪化し続け、ついには大学の友人に病院行った方がいいと真面目に心配されるような状態になってしまいました。
しかし、友人に病院に行くことを勧められた後すぐに女性とお付き合いすることができたので、
彼女の支えによってしばらくは症状を誤魔化しながら生活でき、結局すぐに病院に行くことはせずに1年ほどの期間が過ぎました。
それでも、お互いが就活の期間に突入し、しばらく彼女と会えなくなると再び症状が悪化。
ここで初めて病院に行くことを決意しました。
いざ、病院に行ってみるとやはり双極性障害と診断され、治療が始まることに。
しかも通院が始まった直後のタイミングで彼女に振られてしまい、余計に精神状態は不安定になってしまいました。
そして現在も不安や無気力になってしまう日々と向き合いながら治療しているという状況です。
鬱っぽくなる原因を勘違いしていた
そのような状況の中でアルバイトを変えて失敗してしまった原因の1つに、そもそも鬱の原因を勘違いしていたということがあります。
僕はもともとスーパーマーケットで2年ほどアルバイトをしていました。
具体的な業務内容としては、商品の整理を行ないつつ、たまに値引きや品出しをするといった業務内容です。
そのため、レジなどの他の部門に比べると作業は単純でわかりやすいものでした。
ただ、基本的に1人で作業することが多いため、勤務中ほとんど人との会話もなく、徐々に考え事をしながら作業するようになっていきました。
また、SNSで身近な人たちが楽しそうにしている様子をしょっちゅう見てしまったことも相まって、時折とてつもない寂しさを感じることがあり、
そういった日には余計にネガティブなことばかり深く考えてしまうという状態になりました。
そのため、考え事ばかりしてしまうような作業からは抜け出さなきゃいけないのではないか、
という焦りのようなものを感じていました。
しかし、ここで自分が勘違いしていたことは、作業内容そのものが鬱へのトリガーではなかったということです。
鬱の原因になっている本質的な部分は、
もともと感じていた「孤独感」
にありました。
アルバイトでの作業は、もともと抱いていた孤独感ついて考えてしまう時間というだけに過ぎなかったのです。
そもそも作業自体はわかりやすいものですし、そこまで責任が重くのしかかってくるようなものでもありません。
また、比較的自分のペースで作業をしやすい環境でもありました。
だから、仕事自体に鬱の原因がある可能性はかなり低かったはずなんです。
であるにもかかわらず、当時の僕はまともに考えられる状態ではなかったため、
アルバイト先を変えるという決断をしてしまいました。
アルバイト先を変えて大失敗
ところが、アルバイト先を変えたことは大きな失敗で、症状をさらに悪化させることにつながりました。
僕は服が好きだったので、
- 大好きな服に囲まれて仕事ができる
- 商品整理や品出しだけではないさまざまな作業に取り組める
- 接客をする機会もたくさんある
という理由で某有名アパレル企業でのアルバイトを始めました。
好きなものに関わることができ、しかも単純ではない業務に取り組めれば、どんどん明るい気持ちになって精神状態も安定するようになると安易に考えていました。
しかし、実際には真逆の結果となってしまいました。
勤務中はやることが多すぎて落ち着ける時間は全くなく、慣れない作業であったこともあってミスを連発。
そして、家に帰った後も、業務について教わったことの復習とミスしたことへの申し訳なさから心が休まる時間もなくなってしまいました。
また、そんな状況だったので、結果的にもともと抱えていた孤独感から無理やり目を背けている状態になってしまっていました。
しかも、どこにいても何をしていても次のバイトの日のことばかり考えているので、孤独感から目を背けて頑張ろうとしてしまっている自分にも気づけていませんでした。
そんな状態だったので、もともと感じていた孤独感に加えて
- 次の日への不安感
- 自分は何をしているんだろうという虚無感
も募っていき、余計にメンタルが不安定になってしまいました。
病院で処方されるお薬の量は増えていくのに、それに反比例するかたちで精神は不安定になってしまったのです。
また、業務中つねに胃が痛いという症状まで出てしまいました。
当時の自分は、自分が鬱状態に陥ってしまった原因をまともに考えられるだけのゆとりがなかったのです。
だから、現状と真逆の環境に身を置けば状況も良くなるという安易な考えでアルバイト先を変えようとしてしまいました。
結局、アパレルでのアルバイトは2週間ほどしかもたず、すぐ辞めてしまいました。
そして今現在は、スーパーでのアルバイトに戻っています。
冷静でないときに環境を変えない方が良い理由
ここからは以上の経験から、
なぜ、冷静でないときには環境を変えない方が良いのか
について説明します。
冷静でないときに環境を変えない方がいい理由、それは
「問題の本質が見えなくなってしまう」
からです。
先ほども述べたように、僕は鬱状態へのトリガーがスーパーでの作業内容そのものにあると勘違いしていました。
すでに鬱状態に陥ってしまっているがゆえに、
それ以上、自分について深く考えられるような思考状況ではなかったからです。
だから、「孤独感」という自分の中にある本質的な問題に目を向けることができず、
アルバイト先を変えて余計にしんどくなってしまいました。
このように、冷静でないときにはものごとを表面的にしか考えられないため、急速に環境を変えることを避けた方が良いのです。
そのため、双極性障害に悩まされていてこの記事を読んでくださっている方には、
急に職場等を変えることよりも、まずは今の環境で落ち着くまで過ごしてみるか、
耐えられないようなら休みをもらうというかたちをとることを僕はおすすめしたいです。
アルバイト等でしたら、有休を使ったり、休職の申請をしてみるのが良いかもしれません。
とにかく、急に新しい環境に身を置いて、全く新しいことに取り組むのは避けるべきだと思います。
まずは、いかにして自分を冷静な状態に戻せるかが大事です。
なぜなら、冷静でいられないうちに身を置く環境を変える行為は
結果的に問題の本質から目を背け、心に開いた穴を広げてしまうことに繋がってしまいかねないからです。
僕の心は、ただでさえ穴が開いて水がこぼれているバケツのような状態であったのに、
安易に職場を変えたことでそのバケツの穴を広げる結果となってしまいました。
繰り返しになりますが、この記事を読んでくださった方には僕と同じような失敗はしてほしくありません。
今回この記事に書いたことが少しでも皆さんの参考になったら嬉しいです。
おわりに
ここまで記事を読んでくださり、本当にありがとうございます。
また、双極性障害の症状等についても何か変化があれば、その都度、更新していこうと思っています。
これからもよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
